古民家とは、一般的に築50年以上の伝統的な工法で作られている建物のことを指します。
この記事では古民家リノベーションを検討している方に向けて、古民家リノベーションの種類や物件探しのポイントをご紹介します。
Contents
古民家リノベーションの方法は4種類
どの方法を採用するかは古民家の状態や土地の条件などによって決まり、専門家の判断が必要になります。工務店や建築家に調査を依頼し、最適なリノベーションプランを提案してもらいましょう。
一般的なリノベーション
大きな解体作業をせず、外装・内装や水まわり設備を中心に改修する方法で、比較的古民家の保存状態が良い場合に採用されます。
半解体再生リノベーション
一度骨組みだけの状態になるまで解体し、基礎や柱などを部分的に補強してから改修する方法です。多くの古民家リノベーションで採用されています。
全解体再生リノベーション
骨組みも含めて古民家を一度完全に解体し、柱や梁などの資材を再利用して建て直す方法です。比較的骨組みの劣化が進んでいる場合に採用されます。
移築再生リノベーション
古民家をクレーンで持ち上げたり一度解体したりして、別の場所に運んで建て直す方法です。
古民家リノベーションの進め方
①古民家物件を探す
古民家を探すためには、古民家専門の不動産会社や古民家や移住先の住まい探しに特化したポータルサイト、地元の不動産会社・知人からの紹介など、いくつかの方法があります。一般的なポータルサイトでも「古民家」というキーワード検索で該当する物件が見つかることもあるでしょう。
また、地方への移住を考えているなら、自治体が開設している空き家バンクもおすすめです。
②リノベーション会社を探す
基本的にはどんな住宅会社やリノベーション会社でも請けてはくれますが、古民家は通常の家とは構造も違うので、古民家リノベーションが得意な住宅会社に依頼する方が良いでしょう。
③現地調査
物件と施工会社を決めたら古民家の現状を調べるために現地調査をします。現状の建物の間取りはもちろん、柱の位置や建物の老朽度などを施工会社がチェックします。これにより費用や工事期間などが見えてきます。
また、購入前に住宅の劣化や不具合を調査する検査するインスペクションを行うと良いでしょう。
④契約、工事、引き渡し
現地調査が終わったら見積もりを出してもらい契約をします。そのあとでスケジュールを決めていきましょう。
古民家の状態や改修の範囲にもよりますが、工事期間は4ヵ月〜半年程度を想定しておくといいでしょう。
古民家をリノベーションするには、伝統構法への深い理解と適切に施工する技術が不可欠です。また、解体した際に想定外の不具合が見つかることもあり、柔軟な対応力も求められます。
後悔しないためには、物件選びよりも先に古民家リノベーションを依頼できそうな工務店や建築家を探しておくことをおすすめします。
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